クリ○リスプレゼントにWiiUとマリオカートを子どもにプレゼントしてから、子どもはいろんなゲームをするようになりました。
今朝、奥さんがニンテンドー64のマリオ64をダウンロードして娘にさせていました。
このゲームの目的はご存じの通り、ステージをクリアしていき、クッパを倒してピーチ姫を助けるのが目的です。私や奥さんがプレイするときはステージをクリアすることを楽しみます。クリアできなかったりうまくいかなかったりするとイライラします。
でも、子どもはただプレイしているだけです。ただコントローラーを握って適当なボタンを押し、マリオがいろんな動きをしていることを楽しんでいます。ステージをクリアしようとか、うまくプレイしようなんていう思いは一切ありません。
しかし、「ステージをクリアしていくのがゲームの目的だ」と思っている親からすれば、「あそこにあるコインを取って」とか「こっちにいくとクリアできるよ」というアドバイスをしたくなってしまいます。
そうしていると、子どもは「ただマリオを動かしているだけではダメなのか。」と思うようになり、「ただゲームをするのが楽しい」状態から「ゲームをクリアするのが楽しい」状態に切り替わっていきます。
うまくできたり、ステージをクリアできれば楽しいですが、うまくいかなかったり、ゲームオーバーになると楽しくなくなってしまいます。
マリオに限らず本来ゲームをする目的は「楽しむこと」のはずです。ただマリオを動かして楽しんでいる間は、ステージをクリアしようがしまいが、クリボーを踏めようがクリボーに当たって死のうが、どの瞬間も楽しいものになります。
しかし、ゲームをクリアする目的は「クリアすること」に切り替わった瞬間、うまくいけば楽しい、うまくいかなければ楽しくないと、楽しくない状態が出てきてしまいます。
親が何も言わなければ、子どもはゲームをすること自体を楽しめていたのに。。。
これは、生きていくことにも当てはまることだと思います。
子どもは何をしていても楽しそうです。特に意識はしていないと思いますが、子どもは生きること自体を楽しんでいるようです。しかし、いつからか「生きることは何かの目的を達成する事」にすり替わってしまいます。
そして、その目的を達成するために楽しくない努力を重ねるようになります。運よく目的を達成して人生が楽しくなればいいですが、そうならなければ不満を抱えたまま楽しくない人生を送るようになります。
楽しくない人生を送っている大人が、生きることを楽しんでいる子どもに向かってあれこれ教えます。そうして、楽しい人生を送れない大人を1人増やしていくのです。
もちろん、社会に出るのに必要な知識などは先輩である親が教えてあげるべきだと思います。しかし、「生き方」は子どもに教わるべきだと思います。子どもが親の「目的を達成しなければ楽しくない」生き方を吸収してしまう前に。
1日1日、一瞬一瞬を楽しんで生きれば、死ぬまで楽しい人生になります。子どもはそんな生き方を教えてくれます。
何かを達成するために生きるのをやめ、生きること自体を楽しんでみませんか?
P.S クリボーはちんちんのバケモノだと思うのは私だけでしょうか?(笑)