「あれ、こいつ何するつもりかな・・・」
先日、ゲームセンターで娘とパックマンのエアホッケーをしていました。
エアホッケーというとゲームセンターには必ず1台はあるやつですね。ボードの両端に立ち、制限時間内に相手のゴールにパックを多く入れたほうが勝ちというゲームです。
しばらくやりあったあと、娘が何を思ったがおもむろにパックを手でつかみ、持ち上げ、こっちに向かって歩いてきます。
私の隣に立つと、手に持ったパックを手づかみのまま私の方のゴールに入れようとするではありませんか!それに私は「おいおい、それはあかんよ〜!」と言って止めました。すると娘は「でへへ〜。」と笑いながら反対サイドに戻っていきました。
おそらく、娘もルールは理解しているものの「相手のゴールにたくさん入れたほうが勝ち」という認識のほうが強いので、今回のルールを無視した行動をとったんだと思います。
ルールは無視していますが、「なかなか賢いやつやなぁ」と思いました。
ルールは行動を制限して、ゲームを楽しくするために存在します。例えば、エアホッケーで言うとパックはマレット(打つやつ)を使って打つというルールがあります。それに、制限時間も設けられています。相手のゴールにいれるとこちらに点数が加算されるというのもルールです。細かいこというと、相手を殴ったりしてはいけない、ボードを壊してはいけないというのもルールの一つです。
これらのルールを無視しだしたら、それはゲームとして成り立たなくなります。たとえば、マレットではなくゴルフクラブでパックを打てばボードが壊れるでしょうし、相手やこちらのゴール無関係に点数をカウントしだすと、何も楽しくありませんね。制限時間がないだけで、早くもゲームとしては成り立ちません。しかし、現実的にルールを無視した行動を取ることは可能です。娘のようにパックを手で持っていき、相手のゴールにいれるという行為そのものは可能なわけです。ただ、エアホッケーというゲームをやる以上その行為は「ルール違反」として制限しているだけの話です。
このように、行動を制限するルールがあるからこそゲームが成り立ちます。そして、あなたが無意識のうちに参加しているお金のやり取りもゲームの一つ「マネーゲーム」です。マネーゲームにもたくさんのルールがあります。
- 得られるお金には限りがある
- お金は外に取りに行かなければいけない
- 何かを得るためには対価を支払う必要がある
- たくさん持っている人、稼いだ人が勝ち
- お金を得るためには働く必要がある
- 楽してお金を得てはいけない
これらのルールを守っている間はマネーゲームが機能します。つまり、ルールによって行動を制限されているわけです。このゲームが楽しくてやっているならそのまま続ければいいですが、大半の人にとってマネーゲームは苦行でしかないでしょう。私にとってもそうでした。
しかし、マネーゲームのルールは無視できます。娘がパックを手づかみして私のゴールに入れようとしたように。本当はなんでもできるのに、ゲームをするためにルールを作って行動を制限しているだけなのです。本当はお金なんていくらでもあって、なんでもできるのに「なんでも出来ないという感じはどんな感じだろう。」というのを体験するために作り出されたゲーム、それがマネーゲームです。
マネーゲームのルールを無視するのは簡単です。お金なんていくらでもあることにしてしまえばいいのです。あなたの前提条件を「お金には限りがある」→「お金なんていくらでもある」に変更します。そこからスタートです。
あなたがマネーゲームのルールを無視した行動を取り出すと、あなたの回りにいる人は「あんなのルール違反だ!」と言わんばかりにあなたのことを批判したり心配したりするでしょう。それは、歯を食いしばってルールを守っているからこその批判であり心配なのです。ルールを無視して行動している人からは「おめでとう!」と言われます。
そして、ルールを守り続けるのも無視して行動の制限を取っ払うのもあなたの自由です。あなたはどちらの生き方を選びますか?
1件のフィードバック
この記事、いつも以上にめちゃくちゃガッテン!させていただきました!ありがとうございます!娘ちゃんすごい!